名前が数字に変わった日2
逮捕されてる間
ずっと家族の事ばかり考えてた
その時の気持ちを思い出しながら
色んな事を書こうとした筈なのに
一行書いては独房の記憶が鮮明に蘇り
とてつもない濃度の吐気が襲ってくる
今まで生きてきた中で
大なり小なり悪いことも沢山してきた
数え切れない位、色んな人に迷惑を掛けた
その度に反省もしてきた
でも、自分の人生の中で
こんなに自らの過ちを悔いた事は無かった
まるで今までの反省が全部嘘だったみたいに
根深く真っ黒な罪の意識がそこにあった