名前が数字に変わった日16
自宅へ裁判の日時を知らせる封筒が届く
約一ヶ月後がその日だ
自分は余罪も含め
全ての罪を洗いざらい自白していたので
恐らくはその裁判で結審となる
その裁判後、二週間ほどで判決日を迎え
自らの罪に判決が言い渡される
その日からひたすらネットで
自らの罪名だったり、執行猶予と実刑の割合であったりと読み終えた記事も含め何度も何度も調べ返した
調べたって何も結果は変わらない
そんな事は分かっていた
でも、その事を調べ続けていないと
不安に押し潰され、気が狂いそうだった
裁判日を待つこの時間が
まるで死刑執行を待っているような気分になった
家族に弱っている部分を見せちゃいけない
それも分かっていた
だが、それすら出来ない程自分は弱かった
毎日も俯いて、数日間食事も摂れず
夜中は周期的に何度もトイレで嘔吐した
情けなかった
こんな自分に生きてる価値はあるのだろうか
徐々に自責と不安が形を変えて
死にたい、という願望に変わっていった